ダニエル・リコ ヒーローへの道

最高と最低は表裏一体なり。

自分の声?フラメンコの声?

ぼきは、今年の5月頃から某ボーカルスクールへ通い始めている。フラメンコのプロの歌い手として、2年半が経とうとしているにも関わらず、声楽や発声の基礎も知らずに適当に歌ってしまっていたからだ。わずか半年しか通っていないのだが学ぶことが多い。本当にそのスクールの先生には感謝している。

さて、ボイストレーニングを受けるようになってまず言われたことは、人にはそれぞれ自分の響きがあるということ、その響きを見つけ使いこなせるようになることがボイストレーニングである。また、本番で歌うときに、喉にいかに負担をかけないで歌えるようにすることもボイストレーニングの目的である、ということである。今、試行錯誤を重ねながら、自分の響きを模索している。

フラメンコというのは、いわずもがなスペイン語で歌われる。スペイン語というのは喉に負担をかける言語らしく、負担がかかっていないとスペイン語に聞こえない。この点でボイストレーニングと矛盾してしまう。だから、喉に負担のかからない歌い方を学んだ上で、意図的に負担をかけていくべきなのだろうか。

先日ぼきが尊敬するフラメンコ界の大ベテランのギタリストさんとお話することができた。その方がおっしゃっていたことなのだが、フラメンコの声というものがあるらしい。声を作らないといけないらしい。ここでまたもや矛盾することが発覚してしまう。人にはそれぞれ自分の響きがあるというのに、それを無視してフラメンコの声をつくらなければいけないのだろうか。

ぼきはどうすれば良いのだろう。思い悩んでしまう今日この頃ですた。