体の歪み
学生の頃、僕はテニスコートを駆け回ることばかりだった。
早朝も夕方からもボールを追いかけ、寒い季節でも顔体が真っ黒に日焼けしていた。
人はその時代の僕を『ブラックダニエル』と呼んだ。
一日のタイムスケジュールは、早朝練習、授業(ほとんど寝に行っていた)、午後練習、日が暮れればトレーニングの時間、っといったものであった。大学の体育会系部活動であったので、練習もトレーニングもとてもハードであった。そして、タフな選手というのは、次の日に疲れを残さない工夫のできる奴だと、言われ続けた。
しっかり休息をとり回復を促す為に、練習の後は部員全員でかなりの時間、ストレッチをしていた。
さて、話はかわって、先日、左の膝に激痛を覚えた。原因はすぐにはわからず、謎の痛みであった。歩く度に激痛に襲われ、無理を押して仕事に励んでいると、遂にはその夜の時点で左膝が全く曲がらなくなってしまった。仕事が終わるとすぐさま原因を探るべく、インターネットで色々と調べてみた。膝から痛みをうったえる『痛風』もあるらしいのだが。。。しかしながら、『痛風』であった訳ではなかったことが、たまたま近くに居合わせた整体師さんによってわかった。原因は他にあったのだ。
今まで整体にかかったことがなかったので、あまり意識したことがなかったのだが、
どうも僕の体は歪みまくっているらしい。しかも大変頑固に。。。確かに死ぬほど体が硬い。。。そう僕の左膝の激痛の原因は、嵐のような『体の歪み』であったのだ。
その整体師さん曰く、結局のところ、膝の痛みをとるためには、ガチガチに凝り固まった体を根本から緩めていくしかないそうだ。整体をして一時的に体を緩めて、痛みが解消されても、体がガチガチになる私生活の根本原因を解消しなければ再び体の歪みはでてきてしまうそうだ。
体がガチガチに凝り固まり体が歪む原因を日頃の日常生活からさぐると、色々と浮上してきた。まずフラメンコ歌う時、喉にはあまり負担はかけないようにはしているつもりだが、腹筋背筋にはものすごく圧力をかけている。体が硬直している感じで歌っている。その負担からくる凝りもあるだろう。後、過度なジムトレーニングによる筋肉バランスの乱れ、寝る時、座る時、立つ時、歩く時、走る時の姿勢の悪さからくる凝り固まりもあるだろう。重心の置きどころを治すよう指摘された。後、夜寝る前のストレッチはとても有効らしい。
今回の左膝の激痛をきっかけに、普段の日常生活における反省すべき点を、色々と教えられた。学生時代に超ハードな練習やトレーニングの後、欠かさずやっていたストレッチ。今も、考えてみるとフラメンコ歌うの楽しいから思わず爆発してしまうけれども、体へはかなりハードな負荷をかけている。ストレッチ毎晩やらなければな。
学生の頃は、ストレッチをやらさせられていただけで、あまり深く考えていなかったが、今回、痛恨の一撃で、ストレッチの重要性を思い知らされた。